日立ソリューションズは2月17日、ヤマハフットボールクラブ社より、日立ソリューションズが提供するクラウドサービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」を受注したことを発表。
これはヤマハフットボールクラブ社が運営するJリーグチーム「ジュビロ磐田」のサポーターズクラブの活性化を目的に、プロモーションから会員管理、ポイント管理、データ分析など、ファンビジネスを支援する機能をクラウドでトータルに提供し、O2Oマーケティングを実現するソリューション。
稼働は今年3月1日を予定している。これによりジュビロ磐田は、2万人超のサポーターズクラブの会員向けの専用サイトを構築し、サポーター個人の「マイページ」にて応援する選手の情報や購入履歴、観戦履歴、ゲームなどの情報を提供していく。さらにポイントサービスを導入し、獲得したポイントに応じて特典やプレゼントをする方針。
ジュビロ磐田は1992年よりサポーターズクラブの会員募集を開始し、1993年4月に正式発足したが、近年はスタジアムへの来場者数が伸び悩むなど、その活性化が課題となっていた。今回、日立ソリューションズが提供する「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」は、こうした課題を解決するもの。なお同ソリューションは、ヤクルト球団にも導入している。
「データを一括で管理し、サポーターの属性や行動履歴を分析」
マイページのみで閲覧可能なコラムや動画などのコンテンツを提供する。そのほかチケットおよびグッズの購入、観戦履歴といった個人の行動履歴を表示。さらに、応援する選手や観戦時のチームの勝率に関する情報、活躍する選手予想などのゲームを提供し、サポーターとチームの一体感を促す。
「獲得したポイントに応じて特典やプレゼントを提供するポイントサービスを導入」
ホームゲームへの来場時やグッズの購入時、応援選手の活躍時などに取得したポイント数に応じて、オリジナルグッズや特典と交換可能。
基幹システムおよびグッズ販売サイトなどの外部システムと連携し、データの一括管理を実現。これにより、会員の属性や購買、行動履歴の分析を可能とし、この分析結果を基にサポーター個人の嗜好に合った効果的なプロモーションの企画に役立てていく。